オネアミスの翼

久しぶりに良い映画を見た。とはいってもアニメだが。
タイトルは「王立宇宙軍 -オネアミスの翼-」知っている人も居るだろうか。
製作はGAINAX。当時まだまだ若かりし精鋭スタッフ(今でこそだが当時は新人)
が多く参加した素晴らしい作品だ。(庵野さんとか摩砂雪さんとか貞本さんとかね)
大体の展開というのは初の有人宇宙飛行を成功させる為にオネアミス王国の
宇宙軍が多大な犠牲を払い、そして最後は成功させるという話。
ストーリーの途中で貧しい者の生活を脅かしてまで宇宙に行く必要があるか、
そういった回想が入っているのを見るとコレが庵野エヴァに繋がったのかも知れない。
作画も1987年公開の作品(実に20年前だ!)とは思えない素晴らしいもの。
戦闘機が打ち合いをするところは正に板野サーカス。最近の下手なアニメよりずっといい。
板野サーカスの使い手庵野秀明板野サーカスの本家本元板野一郎がスタッフを
しているからそりゃーこういう凄いことになるのは分かるけどね。
最後のロケット打ち上げのシーンは正直感動した。
打ち上げと共に小さな氷の欠片が周りに飛び散る姿、素晴らしいとしか言いようが無い。
考えてみるとコレはあんまり考え込まないで感動出来るという点においては
GAINAXの最高傑作だったのでは無いかと思った。
確かにエヴァ劇場版は俺はやばいくらい感動したが余り周りには受け入れられない。
その点に置いて、大衆受けしやすい点に置いてコレはエヴァをも上回ったと思う。